Nov 8, 2005

 

物体として存在する時



 これほどの至福な時が他にあるだろうか。完全な物体として扱われる。無視される。しかし現実的にそれは無理な話で、そこにいる人間は皆、この奇妙なモノと化 した人物の存在を認識せざるを得ないのである。まともな人なら「何考えてるの?この人」と思っていることだろう。アクティブなS趣味の女性ならちょっと退屈するかもしれない。いずれにしても、一見無視されているようでしっかり意識されている状態。ある種の放置プレイといえるかもしれない。次第に耐えられなくなり身体が震えだすと、「テーブルが動くんじゃない」と鞭が飛んできたり。足の裏をヒールでグリグリされたり。

 何が楽しくてこんなことやりたいんだか、されたいんだか。実に意味不明ではあるが。



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